10月7日に千葉県西部で大きな地震があったこともあり、最近『地震雲』の投稿が増えているようです。そこで本日は、この内容について見ていきたいと思います~
本日の地震雲はこちら☟
本日伊勢湾沖でM8.9が発生すると言う説も☟
目次
- 10月20日~21日にかけて『地震雲』の投稿が急増!
- そもそも『地震雲』って?
- 『地震雲』は科学的な根拠は乏しいと言われている!!
- 『巻雲』・『高積雲』・『層積雲』・『飛行機雲』などが良く『地震雲』と間違われる!!
- 『地震雲』は存在しないとまでは言えない!!
- 気象庁も『地震雲』はないと言いきるのは難しい!
- 2021年10月7日22時41分頃に千葉県北西部を震源とするM5.9の地震が発生!埼玉県・東京都でも震度5強を観測!
- 首都直下型地震(南関東の地震)は今後30年以内に約70%の確率で発生する?
- 何を根拠に首都直下型地震は30年と言っている?
- 首都直下型地震というと、関東大震災クラスが来るの?
- まとめ
10月20日~21日にかけて『地震雲』の投稿が急増!
10月20日~21日にかけて『地震雲』が見られたと話題になっています!
では、早速投稿を見てみましょう☟
20日☟
地震雲かもしれない
— AI (@AIKOTA_4649) October 19, 2021
千葉方面から長ーい雲
少し頭に入れておいて
行動。
充電器
頭上より高いもの整理
火の用心
スリッパ等
どこに何が置いてあるかも
確認する
気をつけよう。と。 pic.twitter.com/qExcro80DS
今出ている地震雲なんですけど、震源地が千葉東方沖方向で弱めの雲になります。昨日の雲と合わせて予測すると25日辺りは小~中の地震に注意が必要かも! pic.twitter.com/naueFma0hV
— カズ (@Spkazu7) October 20, 2021
アトリエに向かう道すがら、空を見ると…
— hacoちゃん (@haco86851492) October 20, 2021
放射状の雲が🧐
地震雲か、はたまた単なる秋の雲か🤨
とりあえず、
アトリエはもうすぐ❗️
今日は19時半より前に配信できそうです☺️👍✨#フォーゼロスタジオ pic.twitter.com/314Xo4XdKy
有難う御座います。そうですね。最近は各地で地震や噴火が発生しています。地鳴りとの因果関係は全くわかりませんが、地鳴りが鳴り出すと地震や噴火があります。夕方もカラスが多く鳴き、更に空には変な雲が、、、まるで地震雲を何列にも並べたようです。気味が悪いです😱何もなければ良いですね。 pic.twitter.com/gT3YwjKjJB
— ライマロより返信です。 (@raimaro20123) October 20, 2021
21日☟
<
さっき外に出たら変わった形の雲があって地震雲を連想してしまった。
— ナツキ (@natsu7natsu_) October 20, 2021
月にかかって金色に輝いていたのもまた不気味で不安になる。 pic.twitter.com/x6GzWqvvMB
う?
— ☺︎アル➹ (@C_E_AL) October 20, 2021
地震雲とかじゃないよね?
北へのでかい放射線 pic.twitter.com/yyfWBQXiTj
茨城沖方向からも地震雲が出ているな~! pic.twitter.com/xXaxim5yak
— カズ (@Spkazu7) October 21, 2021
今回挙がっている画像のほとんどは巻雲(飛行機雲も含む)・高積雲と呼ばれるものですね!!中には放射状など気になるものもありますけど。
そもそも『地震雲』って?
『地震雲』とは、(じしんくも・じしんうん)と読み、地震の前後に特殊な形状の雲が観測されると言われているものを指します。『地震雲』の発生メカニズムの仮説としては、地震雲は断層付近の地下の歪みにより気温の異常増加が起こり、その様な断層線があればその上で起こるといった仕組みのようです。
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『地震雲』は科学的な根拠は乏しいと言われている!!
『地震雲』と言われているものの多くは、気象現象として説明可能なものがほとんどとされており、そのような雲と地震の発生の関連は地球科学や気象学、一般的な科学としてほとんど認められておらず、科学的な根拠には乏しいと言われています!
『巻雲』・『高積雲』・『層積雲』・『飛行機雲』などが良く『地震雲』と間違われる!!
巻雲がこちら☟
巻雲(けんうん・Cirrus)略号Ci
箒状・かぎ状になっているものがあり、天気の良いときに出ていることが多いです。高度:16,000~43,000ft(5,003~13,233m)と高いところに出る雲とされており、『飛行機雲』も『巻雲』の一つです!
高積雲がこちら☟
高積雲(こうせきうん・Altocumulus) 略号Ac
モザイク状・ロール状・レンズ状など色々な顔を持っており、ひつじ雲なども代表例の1つになります。上の画像の右側がレンズ雲ですが、きれいに見える雲ほど悪天の前触れと言われています。高度:7,000~15,000ft(2,133~4,572m)と中層に出ることが多い雲ですね。
『層積雲』がこちら☟
層積雲(そうせきうん・Stratocumuus) 略号Sc
灰色又は白っぽい厚みを帯びたかたまりで横に広がっており、モザイク状・ロール状などが代表例になります。高度:4,000~6,000ft(1,346~1,955m)と下層に出ることが多い雲です。
普段あまり見ないような雲が出ていると『地震雲』か!?となりがちですが、これらの雲は割と頻繁に出ている雲です!!
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『地震雲』は存在しないとまでは言えない!!
科学的根拠は薄いとされている『地震雲』ですが、日本地震学会の広報誌『なゐふる』で気象庁気象研究所の荒木健太郎氏は、「地震雲は存在するのか?」という問いに正確に答えるとすれば、「地震雲の存在は証明されていない」が正解です。としており、簡単に言えば良く分からないというスタンスのようですね。絶対にないとは言い切れないようです!!
気象庁も『地震雲』はないと言いきるのは難しい!
気象庁も下記のページにて、『地震雲』について書いています☟
その部分を抜粋しますと、雲は大気の現象であり、地震は大地の現象で、両者は全く別の現象です。大気は地形の影響を受けますが、地震の影響を受ける科学的なメカニズムは説明できていません。「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係で現れるのか、科学的な説明がなされていない状態です。としています。
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2021年10月7日22時41分頃に千葉県北西部を震源とするM5.9の地震が発生!埼玉県・東京都でも震度5強を観測!
2021年10月7日22時41分頃に千葉県北西部を震源とするM5.9の地震が発生しました。この地震により、埼玉県・東京都でも震度5強を観測しています!
首都直下型地震(南関東の地震)は今後30年以内に約70%の確率で発生する?
現在のところ示されているデータでは、首都圏の地下で起こるM7クラスの地震は30年以内に約70%の可能性で起こるだろうとの試算が出されています!
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何を根拠に首都直下型地震は30年と言っている?
では、何を根拠に首都直下型地震が起こるのかもと言っているのでしょうか。それは、観測精度の信頼が出来る1885年以降、評価時点であった2004年まで119年間の地震のうち、震源の深さが30-80㎞で、かつ一定規模以上の被害が見られるものを対象としています。
それによると5つが該当し、単純平均から発生間隔を23.8年と見積もっています。
・1894年 明治東京地震 M7.0
・1895年 茨城県南部の地震 M7.2
・1921年 茨城県南部の地震 M7.0
・1922年 浦賀水道付近の地震 M6.8
・1987年 千葉県東方沖地震 M6.7
こうしたことから、そろそろ首都直下型地震が起こってもおかしくないと言っているようですね!
首都直下型地震というと、関東大震災クラスが来るの?
関東で巨大地震というと、まず関東大震災を思い浮かべますが、関東大震災は海溝型の地震とされており、今回の地震のような直下型ではありません。基本的なおさらいをしておきますと、関東に限らず日本で起こる地震は、大きく分類すると海溝型地震と直下型地震の2つになります。
海溝型の地震は、大陸プレートと海洋プレートの境界で、ひずみが生じたプレートがそれを元に戻そうという働きで起こるものと言われています。
海溝型の例としては、1923年の関東大震災(M7.9)・2011年の東日本大震災(M9.0)などが挙げられます。
直下型は内陸部にある活断層で発生する震源の浅い地震をいいます。
直下型の例としては、1995年の阪神大震災(M7.2)・2016年の熊本地震が挙げられます。
今回想定されているのは、直下型地震(M7クラス)ですので、関東大震災(M8クラス)レベルではありません。ちなみに海溝型地震は200年~400年の周期と言われており、次に起こるのは2120~2320年頃と想定されています。
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まとめ
10月7日に千葉県西部で大きな地震があったこともあり、最近『地震雲』の投稿が増えているようです。大きな地震が起こると話題になる『地震雲』ですが、科学的な根拠に乏しく、これだけで地震が来るとは言えないです。ただ、日本地震学会の広報誌『なゐふる』・気象庁でも取り上げられていますが、存在までは否定はしていません。いつ来ても良いように今の内からしっかりと備えておくことが重要ですね!!