気象庁は2月7日に『南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-』を発表しました。そこで本日の地震予知のあれこれでは、この内容について見ていきたいと思います~
目次
- 気象庁は最新の『南海トラフ地震関連解説情報』を発表!
- 現在のところ南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まっていない!
- 1月22日には日向灘を震源とするM6.6の地震が発生!
- 日向灘は過去100年間でM6.0以上の地震が26回も発生!1968年にはM7.5の地震・3ⅿの津波も!
- 日向灘ではM7クラスの地震が30年周期で発生している!
- スロースリップが南海トラフ地震の引き金になる!?
- 日向灘の地震が南海トラフ地震の発生間隔に影響を与えるという研究も!
- 南海トラフ沿いの大規模地震は切迫性の高い状態!
- 南海トラフ巨大地震は1年~2年以内に来る!?
- 10月25日に横須賀で『謎の異臭騒ぎ』が発生!巨大地震の前兆!?
- 10月26日には熱海市・23日には伊豆地域でクジラの漂着・漂流が相次ぐ!巨大地震の前兆!?
- まとめ
気象庁は最新の『南海トラフ地震関連解説情報』を発表!
気象庁は2月7日に『南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-』 を発表しました。気象庁では、大規模地震の切迫性が高いと指摘されている南海トラフ周辺の地震活動や地殻変動等の状況を定期的に評価するため、 南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会、地震防災対策強化地域判定会を毎月開催しています。
現在のところ南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まっていない!
内容を詳しく見てみると、 現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。とのことです!
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1月22日には日向灘を震源とするM6.6の地震が発生!
2022年1月22日01時08分頃に日向灘を震源とするM6.6の地震が発生しました。
日向灘は過去100年間でM6.0以上の地震が26回も発生!1968年にはM7.5の地震・3ⅿの津波も!
今回の地震の震源となった日向灘では、マグニチュード6~7クラスの地震が繰り返し発生しています。過去約100年間で日向灘を震源とするM6.0以上の地震は今回を含め26回発生しており、1968年には最大となるM7.5の地震の際には、四国で約3mの津波が発生しています。
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日向灘ではM7クラスの地震が30年周期で発生している!
京都大学防災研究所・宮崎観測所の山下裕亮助教は、2019年5月に日向灘でM6.3の地震が発生した際に、「今回の地震の震源の周辺では、およそ30年に1度の間隔でM7クラスの大地震が発生していると話した上で、今回の日向灘の地震はいわゆる『前震』にすぎず、今後、さらに規模の大きな地震が起きるおそれもある」と指摘します。
スロースリップが南海トラフ地震の引き金になる!?
京都大学防災研究所の山下助教授によりますと、南海トラフの端にあたる日向灘で熊本地震発生後、低いうなりのようなスロースリップの発生をとらえていて、この現象が巨大地震の引き金になるのではないかと懸念していると話しています。
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日向灘の地震が南海トラフ地震の発生間隔に影響を与えるという研究も!
日向灘地震をめぐっては、南海トラフ地震の発生間隔に影響を与えるという研究もあります。実際1944年の東南海・1946年の南海地震の前の1941年に日向灘地震が発生しています。これら東南海・南海地震は1854年の安政地震の90年後であり、安政以前の発生間隔が100年以上であったことをみればやや短くなっています。
南海トラフ沿いの大規模地震は切迫性の高い状態!
南海トラフ沿いの大規模地震(M8~M9クラス)は、「平常時」においても今後30年以内に発生する確率が70~80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態とされています。
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南海トラフ巨大地震は1年~2年以内に来る!?
立命館大学環太平洋文明研究センター教授の高橋学氏によりますと、2019年5月10日の日向灘の地震も含めてデータを客観的に見れば、南海トラフ巨大地震は1~2年以内に起きると考えるのが自然です」と話しています。そう考えると、ちょっと心配になりますね!10月25日に横須賀で『謎の異臭騒ぎ』が発生!巨大地震の前兆!?
横須賀では10月25日には『謎の異臭騒ぎ』が発生しています。それまでにも複数回異臭騒ぎが起きており、地震の前兆ではとの声もありますね!
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10月26日には熱海市・23日には伊豆地域でクジラの漂着・漂流が相次ぐ!巨大地震の前兆!?
10月26日に熱海市下多賀の長浜海水浴場付近の海岸にクジラと見られる巨大生物が漂着、23日には伊豆地域で伊東市八幡野の沖合に体長約8ⅿのクジラの死骸が漂流するなど、クジラの漂着・漂流が相次いでいます!ネットではクジラの打ち上げは地震の前兆という話もあるみたいですが、専門家は科学的根拠はないとしています。
まとめ
気象庁は2月7日に『南海トラフ地震関連解説情報について -最近の南海トラフ周辺の地殻活動-』を発表しました。それによりますと、現在のところ、南海トラフ沿いの大規模地震の発生の可能性が平常時(注)と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていません。ただ、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態となっており、油断は出来ませんね!